危険な彼女

………しかし………





何故、桜は平気なんだ?




俺は足腰立たずの状態だとゆうのに、当の桜はとゆうと平然とした表情でジュースをストローで飲んでいる。



これはもはや鉄人と言っても過言ではないだろう。


すごい、すごいぞ桜。


お前ならスタンディングバーで一日飲み明かせるさ。






「さーて、次は………」




ビク、と体が震える。


まだ乗るつもりなのか、こいつは………



俺はベンチに腰かけながらちらっと時計に目をやった。




時刻は6時過ぎ。



………6時過ぎ?


…え、いや………え?




慌てて太陽を見る。


すると、太陽は予想以上に傾いていた。




………夕焼けこやけでまた明日、とでも口ずさんでも不思議じゃないくらいに。




「さ、桜っ!!!」



「ん、何?」



「も、もう6時過ぎだぞ!!?
いいのかよ、時間とかは!!!」




俺がそう言うと、めんどくさそうに桜は時計を見た。


そして、目を丸くする。





「う、うそっ!!!
私、門限があるのに………」




桜は珍しく慌てていた。


門限、とゆうところが女の子…とゆうか………お嬢様らしい………