危険な彼女

その後、俺達は一通りのアトラクションを周り、昼食をとることにした。





「………なあ、一つ提案なんやけど、えぇか?」




フォークでパスタをとりながら
春が突然切り出した。


何か良からぬことを考えているような気がした俺はぐっ、と水を飲み干し、春の言葉を待った。





「せっかく男女2:2なんやし、
こっからはペアで行動する………
ってのはどうや?」




「は?」




「んじゃ亜紀いこか〜♪」




俺が言葉を発するよりも早く、
春は亜紀を引っ張って店を出ていった。


亜紀はえ?え?、と混乱しているようだったが、春はお構いなしのようだった。


そして、残ったのは………




「……ふぅ、おいしい……」




暢気に紅茶を飲む桜と俺だった。