危険な彼女

「あのなぁ…『まっ、時間削減ってなわけではよ乗ろか〜♪』」




俺がしゃべっている最中だというのに、春は何一つ気にせず桜を連れてメリーゴーランドに乗り込んだ。

もちろん、桜はあーだこーだと叫んでいるが春には聞こえてないらしい。





「ちょっ!!!
な、何であんたとなのよ!!?」




反論する桜………

本人は気づいていないだろうけど
頬がほんのりと赤い…


――まあ、春って性格はあれだけど顔だけは男の俺から見てもいいもんな。

桜がああなるのも無理ないか。





「あ、あの………」



亜紀がもどかしそうに
俺を見上げてきた。

自然と体温が上がる。



「じゃ、じゃあ…
俺達も乗ろっか?」



「………うん♪」




反則だ、その笑顔と思いつつも
俺は亜紀の手を握りながら
(あくまで故意ではない)
メリーゴーランドに乗り込んだ。