危険な彼女

「な、なっちゃん…
私、い、一緒に乗りたいな…」




――ぐ………




こうまで言われては断ることなんて不可能である。


なんと言ってもこのかわいらしい美少女のうるうるとした目には逆らえなかった。





「じゃ、じゃあ…
乗るとしますか………」




そう言って、俺は亜紀を連れて
メリーゴーランドへ向かおうとした。



………が、





「ちょっと、奈津」




「え?」





突然、桜が俺を呼びとめた。

桜は何やら不機嫌そうな表情で俺を見ている。





「ど、どうした?」




不機嫌そうな桜を見て、
声が自然と震える。

奈津の頭の中ではすでに悪い想像だけでうまっていた。




「………私も乗るわ」





――………なぬ?



「えっと…なんて?」




「私も乗る」





いやいや………
何を言ってんだ、こいつは………


だいたい、桜にメリーゴーランドなんて似合わないだろ………






「おいおい…
お前、こういうのが好きなのか?」




「そ、そんなわけないでしょ!?

た、ただ…ね………」




「ただ………何だ?」




「あ、あんたは私の奴隷なんだから、監視するのは当然でしょ?」






――な、なんだそれ………