危険な彼女

おいおい、どうする………?


自分はこれでも高校生。

メリーゴーランドなんて似合わない男の子。


亜紀なら似合うかもしれないが
自分は乙女ではありません。





「あれ………乗りたいのか?」




すると、亜紀はコクリとうなずいた。



………かわいい、たしかにかわいいのですが、ここだけは首を振ってほしいところであります。





「ははっ♪
ええやん、奈津、二人で乗ってこいや♪」



「なっ!!?」




――このやろう…
人の気も知らないで………




そう思いながら春を睨んだが、
当然のように受け流された。




グイ………




そのとき、俺の服の裾を誰かが掴んだ。

俺はゆっくりと視線を移動させる