遠距離、恋愛。-二人の距離-

お客さんに関する情報は、夕方までにメールで連絡してくれるとかで、それを受け取ってから興味のありそうな名所などをいくつかピックアップし、担当者に連絡して行き先を決めてもらう。

決定した場所をそれから詳細に調べ、どのようにしてお連れするかをほぼ自分一人で決めた。

最初はどうしても自分の目線で決めるので自信が持てなかったけど、俺の通訳もなかなか評判がいいようで。

いくつかこのバイトをこなしていくうちに、お客さんから指名されることも出てくるようになった。

俺としても、テレビに出るような著名なお客さんから指名をされると悪い気はしないわけで。

相変わらず大学では特定の友達がいるわけでもないけど、おかげで空いた時間を思う存分バイトのことで使うことができ、俺の中ではかなり充実した毎日だった。



夜も家へ帰り時間が作れるとチャットに顔を出し。

相変わらずのKaYoと猫娘、そのほかにも何人か名前を覚えたメンバーとくだらない話をして。

お互いのことをリアルに知らないだけに、逆に何でも話ができて居心地もよかった。

そんな日々はあっという間に過ぎていき、大学2年になった頃。

5月の大型連休が終わってから急にバイトが忙しくなり始めた。

「コウタ君、もうしわけないけど明後日大学お休みできないかな?」

「え、明後日ですか?」

その日もバイトが終わって、いつものように担当者が俺を家まで送ってくれて。

そろそろ自動車免許が欲しい通っていた俺は、最近時間を見つけて自動車学校のことを調べていた。