母は私のことは認識できていた。 だが、自分のいる場所を、理解できないようだった。 何をどう勘違いしたのか、時々「お仕事に行かなきゃ」と廊下を歩き回った。 そのため昼間は時々拘束され、夜はしっかりと薬を与えられて、眠らされた。