「お姉さん、今、幸せでしょ?

私も幸せになりたいなあ。

幸せになって、今までのイヤだったことなんか、すべて忘れてしまいたい」


そう言いながら、少女の目は窓の外をさまよっている。



 イヤダッタコトナンカ、スベテワスレテシマイタイ


少女の気持ちが、痛いほどわかる。

 忘れたい

  消したい

   全て無くしてしまえたら…


    どんなに

    どんなに

    良いだろう…