「たいやき???つぶあん?こしあん?」
ちがうだろーー、たいやき、ましてやタコ焼きでもねぇ、大学だよ、どうやったら間違うんだよ、俺のばかばかかば。大学だろ、大学。
くそーーこういうときに限ってN〇Kの電波が俺を惑わすーーーーー。くそ、テレビさえ見なかったら、たいやきなどという言葉は出てこなかったのにーーー。毒電波のせいだーーーと僕は頭を抱えながら悩んでいると。彼女が心配そうに声をかけてきた。
「大丈夫ですか」
僕はたいやき、タコ焼きを頭から消したが今度は、フランクフルト、かき氷が頭の中に浮かんでしまったーー。くそーーN〇Kの毒電波の奴どうして夜店特集しているんだよ。気になって見てしまうだろ、こんなときに限って、まじかるばななみたいに連想してしまう。くそ、落ち着け、COOL、COOLになれ俺、これだけのことを考えていたが、彼女の大丈夫の一言からまだ0.5秒しかたっていません。よし言うぞ。
「たいやきでもタコ焼きでもフランクフルトでもありません」
何を言ってるんだ、おれ違うだろ早く用件を言うんだ。
「だ、大学に明日、一緒にいきませんか・・」
よし、言えた。ナイス俺、やればできるじゃないかとか考えていた。
「ええ、いいですよ。」
えっ、と驚いていた。それと同時に自分を褒めていた。お前はすごい奴だ。
「ま、まじっすか」
「ええ、それでは、朝誘いますので、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
その言葉の後に彼女は部屋に戻った。僕は、感動と興奮が湧き出て止まらなかった。
たぶん、それから30分ぐらいベランダにいただろう。
僕は、春の風、spring windを感じていた・・・・・。