「・・・・・じゃあ・・」
「ごめん、ごめんってば、切らないで切らないでお母さんファミコンのコンセント」
「・・・・・・突っ込まないからな。もう眠いんだよ。要件を言えよ。頼むから」
「さすが、いい人だ。さすが親友。聞いてくれるかい」
「ああ」
「聞いてくれるかい」
「かいかい、うるせぇよ。はよ、しゃべれや」
「いいだろう、そこまで聞きたいのかなら聞かせてやろう、死のレクイエムを」
「・・・・・・・・次いったら、切るぞ・・・お前の首を」
「・・・分かりました。では話すよ。俺さ、デートしちゃって、もう大成功」
「・・・ぷち」
「んっ、もしもーし、あいつ切りやがった」
無敵 王はすぐにリダイヤルしかけなおした。
「・・・・こちらの番号は、電波の届かないところにあるか、電源が入っておりません」
「・・・・・・・あいつ。よし、こうなったら、会いに行くか。いざ、いっちゃんのマンションへ」
こうしてオウ ムテキは朝の町へと旅だった。早朝の風が冷たかった。ピューピューってね。