「それは秘密です」
泉が言った。
「ひみつ、秘密、ひみつーーの武田ちゃん」
武田は踊りながら言った。
「・・・・・」
「・・・・・」
俺たちはアイコンタクトをとって二人でジャーマンスープレックスを武田にくらわした。
「それはだめだろう」
泉が凍れよという目をしながら言った。
「おもしろくねーよ」
まじ、ありえなーいと言う目をしながら無敵王言った。
「あー、もう全く、仕方がないオタクだな。じゃあ、おれらそろそろ帰るわ」
泉が立ちあがった。
「おっ、マジで。なんか引き際があっさりしているね」
無敵王は少し驚いていた。
「ふふふ、それはだな・・うっ」
泉が武田にパイルドライバーをくらわした。
「よけーなことは言わなくていい。じゃあデートがんばれよ」
そして、俺の前から二人の青い鳥が俺の前から去っていった。
さて、時間はと。あーーーーーーーーー。あと1分しかねーー。はやく、
待ち合わせ場所に戻らなくては、あーーだからかあいつらが素直に帰ってのは、やられたーー。とにかく急げーー。走れば、5分ぐらいで戻れる。あーーーくそこんなことなら、素直に待ち合わせ場所にいとけばよかったーー。
俺は急いで待ち合わせ場所に戻った。そこには女の子が待っていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、ご、ごめん。待った」
「うん、五分遅刻だよ。まぁいいけどね」
「ごめんなさい。二匹の青い鳥に、ってとりあえずごめんなさい」
「じゃあ行こうか。早くしないと映画始まっちゃうよ」
彼女が僕に手を差し伸べた。僕は彼女の手を握り返した。
「うん。行こう」
こうして僕らは映画を見に行った。

夏の日差しが眩しかった。彼女の笑顔も眩しかった。キラキラってね。