そして見上げてる君に顔を近付けた。


君は


―えっ―


と言った。いきなりだったけどやっぱショック。思わず


―いや?―


と聞いてしまった。



君は首を横にぶんぶんと振った。


そして目をつぶり、また俺に顔を向けた。


俺は



―良かった―



しまった声に出た。良いやもう気にしない



俺と君の影が重なった。