大人の女と男の関係

成哉は身をのけぞらせた。


「すげえショック!
俺、真面目にルポライター志望なんだけど」


私はクスクス笑って、枝豆をつまんだ。


「冗談よ。
それはさておき、福本さんとよりを戻すのはいいと思うよ?」


すると、成哉は意外そうな表情をした。


「俺、香菜さんに、そんな風に言われると思ってなかった」


「そんな風って?」


「いや、やめておけっていわれるかと思った」


「なんで?」


「前にも言われたし」


私は不思議に思った。


福本さんとのことを否定した覚えはない。


しかし、すぐに、元CAの時のことを言っているのだと気がついた。