大人の女と男の関係

結局、係長は定時直前に自分の席に一瞬戻ってきたかと思ったら、いつの間にか退社していて。


キーーー!


むかつく!!




定時後、赤ペンを握り締めてページを黙々とめくり続け、小一時間。


誰もいなくなった総務に、私一人。


あー、もう、やってらんない!


私は財布を持つと、ビルの1階に入っているコンビニに走った。



「キャスター・マイルド。
あと、ライターも」


私はタバコとライターを握り締め、ビルの横にある喫煙コーナーに移動して一服した。


スー、フ~~~


係長への怒りと共に、思い切り胸の奥から煙を吐き出した。



結局すべての記事のチェックが終わったのは、8時過ぎだった。