成哉の言葉が嬉しかった。


一緒に。


そうだね。


ずっと一緒に年とっていけたらいい。



「あのさ」


「うん」


「親に紹介したいとは思ってるんだ」


「え?」


私は驚いた。


「だけどほら、俺まだ、離婚したばかりだからさ」


「そうだよ。
今そんなことしたら、変に誤解されるよ」


私は慌てて成哉を止めた。


「うん。
だから、この年末年始は紹介できないけど、いずれ紹介したいと思ってるから」


嬉しかった。


正直、私自身まだ離婚して1年も経たないのに再婚なんて考えられない。


でも、成哉の誠実な気持ちが嬉しかった。


私はこぼれた涙をそっとぬぐった。