成哉とキス!


驚きで目を閉じるのも忘れていたけれど、何度も愛撫するように唇をついばまれるうちに実感がこみ上げてきた。


私は目を閉じ、成哉のキスを受け入れた。


優しく何度も繰り返されるキス。


頭がぼうっとしてくる。


成哉は一度唇を離すと、私が握ったままだったフォークを右手から取ってテーブルに置いた。


そして、私の両手を握って体重をかけてきた。


私は成哉にされるがまま、仰向けになった。


私を見下ろす成哉の視線が色っぽくて、胸がうずく。


成哉はまた私に口付けると、今度は舌をからめて深いキスをしてきた。


翻弄されながらも、夢中で応えた。


やがて成哉は唇を首筋を這わせてきた。


思わずもれそうになる声を必死にこらえていると、成哉は私の耳たぶを甘く噛んだ後、囁いた。


「香菜さん、可愛い。
声、我慢しないで聞かせて」