すると、成哉は少しだけ唇を開いて微笑んだ。
あ、八重歯。
この八重歯のせいで、成哉は笑うととたんに少年っぽくなる。
可愛い。
でも、『男に対して「可愛い」は褒め言葉じゃない』と、元彼に言われたことがあるから口には出さない。
たとえ自分は褒め言葉と思っていても、相手が嫌がることは言わないのがマナー。
ところが、成哉の方には、私にそういう気遣いをする気はないようだった。
「香菜さんって見た目と中身、相当違うよね」
はぁ?
これって、絶対褒め言葉じゃないよね?
私は軽く眉をしかめた。
「どういうこと?」
「黙って座ってると、清楚で綺麗なおねーさん風なのにさ、ビール瓶ラッパ飲みするし、仕事に関しては結構辛辣だし」
ああ、やっぱり。
同じようなことは言われ慣れている。
あ、八重歯。
この八重歯のせいで、成哉は笑うととたんに少年っぽくなる。
可愛い。
でも、『男に対して「可愛い」は褒め言葉じゃない』と、元彼に言われたことがあるから口には出さない。
たとえ自分は褒め言葉と思っていても、相手が嫌がることは言わないのがマナー。
ところが、成哉の方には、私にそういう気遣いをする気はないようだった。
「香菜さんって見た目と中身、相当違うよね」
はぁ?
これって、絶対褒め言葉じゃないよね?
私は軽く眉をしかめた。
「どういうこと?」
「黙って座ってると、清楚で綺麗なおねーさん風なのにさ、ビール瓶ラッパ飲みするし、仕事に関しては結構辛辣だし」
ああ、やっぱり。
同じようなことは言われ慣れている。


