「そう?
まあ、成哉ともだいぶ長い付き合いになってきたものね」


私はそう答えながら、成哉と知り合って何年だっけ?と数えてみた。


25歳の6月に会ったのが最初だから、もう6年目か。


社会人になってから、学生時代の友人ともだいぶ疎遠になっちゃったし、成哉とは断続的にだけどよく続いている方かも。


そんなことを考えていたら、成哉が私の方を見て言った。


「これからも、よろしく」


ん?


何を改まって?


そう思って右隣を見上げると、なんだか機嫌良さそうに微笑む成哉と目が合った。


妙にドキッとして、「うん」とあいまいに頷いておいた。