千佳ちゃんは相当驚いたようだった。
「そう。
でもそれは元金だから、利息を含めた返済金額はもっとだけどね」
「すごいですね……
島村さん、そんなお金一体どうして?」
「彼、営業だったでしょ?
会社の経費で落ちる以上の接待を自腹を切ってやってたみたいなの。
それが積もり積もってそんな大金になっちゃったみたい」
「そうなんですか。
でも、そんな大金になる前に香菜さんはそれに気付かなかったんですか?」
千佳ちゃんの言い分はもっともだった。
「ええ、残念ながら。
私達、結婚しても共働きだったでしょ。
生活費の大体の分担は決めてあったんだけど、私、彼から通帳を預かってたわけじゃなかったのよ。
それに、嘘もつかれてたの」
「嘘?」
そう、嘘。
きっかけは借金だったけれど、離婚の真の原因は、その嘘の方だったかもしれない。
「そう。
でもそれは元金だから、利息を含めた返済金額はもっとだけどね」
「すごいですね……
島村さん、そんなお金一体どうして?」
「彼、営業だったでしょ?
会社の経費で落ちる以上の接待を自腹を切ってやってたみたいなの。
それが積もり積もってそんな大金になっちゃったみたい」
「そうなんですか。
でも、そんな大金になる前に香菜さんはそれに気付かなかったんですか?」
千佳ちゃんの言い分はもっともだった。
「ええ、残念ながら。
私達、結婚しても共働きだったでしょ。
生活費の大体の分担は決めてあったんだけど、私、彼から通帳を預かってたわけじゃなかったのよ。
それに、嘘もつかれてたの」
「嘘?」
そう、嘘。
きっかけは借金だったけれど、離婚の真の原因は、その嘘の方だったかもしれない。


