大人の女と男の関係

「ああ……」


私は眉根を寄せ、相槌ともため息ともつかない声を漏らした。


私自身は経験ないけれど、流産を経験した友人は何人か知っていた。


だから由宇さんの落胆のほどは想像がついた。


「病院に行って妊娠が確定したすぐ翌週のことだった。
由宇、当然ショックを受けてね。
でも、病院のお医者さんや看護師さんに、仕方のないことだったんだって諭されて。
それにまたできるから大丈夫って慰められたらしくて。
俺が駆けつけたときには思ったよりしっかりしてた。
でもその後、お母さんに報告したら、すごい剣幕で叱られたらしくて、ものすごく落ち込んで」


私は眉間にしわを寄せた。


友人達に教えられた知識だけど、流産は染色体異常など受精卵の生命力がなくて流れてしまうケースが多いらしい。


外的要因で流産することは少ないらしいから、由宇さん自身が責められる謂れはないはずなのに。