「だめって……
一体どうしてそんなこと」
離婚経験者である私には、そんなセリフは聞き捨てならなかった。
すると、成哉は私をまっすぐに見た。
「話、聞いてくれる?」
「もちろんよ。
じゃあ、どこか……
駅前のファミレスでも行く?」
私が踵を返そうとすると、成哉は目の前の建物を指差した。
「入れてくれないかな、襲ったりしないから。
他人に聞かれたくない話なんだ」
私は一瞬迷った。
成哉は既婚者で私は独身。
いい年をした大人の女が男を部屋に上げることの意味は十分理解している。
でも、成哉なら問題ないか。
いや、成哉だからこそ、断るべき?
しかし、今夜の成哉はどうもおかしい。
突き放せなかった。
「……じゃあ、散らかってるけど、どうぞ」
一体どうしてそんなこと」
離婚経験者である私には、そんなセリフは聞き捨てならなかった。
すると、成哉は私をまっすぐに見た。
「話、聞いてくれる?」
「もちろんよ。
じゃあ、どこか……
駅前のファミレスでも行く?」
私が踵を返そうとすると、成哉は目の前の建物を指差した。
「入れてくれないかな、襲ったりしないから。
他人に聞かれたくない話なんだ」
私は一瞬迷った。
成哉は既婚者で私は独身。
いい年をした大人の女が男を部屋に上げることの意味は十分理解している。
でも、成哉なら問題ないか。
いや、成哉だからこそ、断るべき?
しかし、今夜の成哉はどうもおかしい。
突き放せなかった。
「……じゃあ、散らかってるけど、どうぞ」


