*逢風*

「はい!とっても綺麗―…」


「なぁ…、花音。




お前のいた時代は









平和なのか…?」




「えっ…なんでですか?」


「いや…

今の時代、刀を腰にぶら下げて歩いてんのが普通だろ?強くなれなきゃ死んじまう…。



俺は、俺自身はそれでいい…

でもなぁ…




希沙羅に桜、親父にお袋。心配でなんねぇんだよ。」


縁側に座り遠くを眺めている葉月さんは切ない顔をしていた。



「葉月さん。


大丈夫です…



心配しなくても。



平和ですよ?




未来は。」