あたしはすぐさまベッドに突っ伏しているジュンのシャツを剥ぎ取り,洗濯機へ放り込んだ。


そして,ぬるま湯に浸したタオルでジュンの背中とお腹をふいてあげることにした。



ジュンのお腹はというと,さすがモデル。

筋肉がハンパなくついている。

夏の日差しを浴びているのにもかかわらず,体の色は以外と白かった。



あたしは氷を袋につめて,ジュンのおでこにそっと置いた。



『ん…』


ジュンは一瞬顔をしかめたけど,目は瞑ったままだ。


『まつげながいなぁ…』


『おぃ…そんな見んな。』


あたしの口からこぼれ出た言葉にジュンが反応した。


目をあけたジュンの瞳は吸い込まれてしまうかのような深い黒で,あたしの目をとらえてはなさなかった。