「…なにそれ。１番ってどういう意味？」


すこしかすれた諒くんの声。初めて聞いた、諒くんの動揺した声。


目の前にある現実は残酷だった。
私の言葉を聞いて動揺を隠せない諒くん。
それは、私の言ったことが事実であることを物語っていたから。


私は２番目。
そんなことは最初からわかってた。
諒くんの“好き”という気持ちは全部もらえない。そんな覚悟もできていた。


だけど、心の奥底にあったのはほんの少しのかすかな希望。


“もしかしたら本当に私のことを好きになってくれるかもしれない”


…そんな希望。