「ごめん!図書館に行ってもいいかな?
返却日が今日までだから本返さなきゃ。」


諒くんと一緒に歩きだした所ですっかり忘れていた手荷物を思い出した。


レポートを書くために借りていた、ずっしりとした分厚い専門書。


うちの大学の図書館は敷地内の端の方にあって、少し不便な所にある。


遠いから、みんなテスト前やレポートを書くための資料集めをする時にしか利用しない。