「…笑ってごまかさないで下さい!!」 つい,大きな声が出た。 先輩は立ち上がって,私の頭を撫でて抱きしめた。 先輩の胸は相変わらず暖かくて涙が出た。 「俺さ―…蜜華ちゃんの事,前から知っててさ…。ずっと好きだったんだ。」 その言葉に驚いて,思わず先輩を見上げた。