「とりあえず,お茶でも飲みなよ。」 先輩に手を引かれてリビングに降りた。 「……?」 リビングに入ると,泥棒が入ったのかと思うぐらい部屋が散らかっていた。 「あ~…ちょっと散らかってるけどごめんな。」 私は首を振って近くのイスに座ると,先輩は暖かいお茶を渡してくれた。 「…なんで還菜ちゃん転校するんですかっ」 私が聞いても先輩は何も言わず笑っている。