宗平の言葉を聞いてから、
自分の気持ちを伝えようとする事は
大事だと思うようになった。

だから、圭太に
「ごめんね。別れて欲しい。」
言った。これが素直な気持ち。
「無理。お前に恋しすぎてるって言ったろ？」
本当なの？
「ごめん。本当ごめん。」
こんなことしか言えない。
お願いだから。別れて？
「無理っていうもんは無理だから。」
「好きな人がいるから。」
思い切って言っても効果なし。
「そんなに言うならいいよ。別れてやるよ。
そのかわり、条件を聞いてほしい。」
「条件って？」
何をいいだすのかな。圭太は。
「お前が好きな奴とうまくいったとして
別れたらすぐに俺のとこへ来い。」
なぜか優しかった。
ありがとう。
「ごめんね。ばいばい。」