私は杉本 樺織。14歳の中学生です。好きな人はいないんです。

いつもどおり登校。だけどね、

靴箱に靴を入れようとした手が

「あっ!!」

ついびっくりして言ってしまう。

「あっ!ごめん」

男子がそう言って、行ってしまった。

そのまま、恥ずかしさと驚きの顔で立ち止まっていると

「おはよーー。樺織。どうした?そんな顔して?」

幼なじみの龍也だ。

「えっ??いや・暑くって・」

「そうか?じゃまたな!」

「うん。バイバィ」

うーん。さっきの男子が気になる・・・名前は・

「あっ!!!そうだ。藤崎宗平だ!」

そう言った瞬間・

「どうした?」

藤崎宗平が言った。

「えっ?あっいやなんでもない!じゃね!」

あせってあせって、そのまま急いで、教室に行った。

そーなんです。私は藤崎宗平に一目ぼれしたんです!!



思い立ったその日から、友達の加奈に電話。
「うーん。でも恋愛感情ないらしいよ。」
「そっかぁ・ありがと。また電話する。」
「うん!バイバイ」
「はーい。じゃね!」

恋愛感情さえなくたって、振り向かせて見せますとも!!
 

朝、早く起きて、

「いってきまーす。」

今日は席がえというのもあって、ルンルン♪

藤崎さんと近くの席になれたらいーなー。

加奈と話しながら始まった席がえ。

なんとっ隣の席になれたんです。班も同じ。

さっそく班にして前には藤崎さん♪

だけど、沙里菜が
「そーちゃん。よろしくね。」
「おぅ。」

えっ?今、藤崎さんのことそーちゃんて??言ったよね??

彼女なのかなっていう不安もありながら、加奈に聞くと
「幼なじみなんだよ。」
「そっかぁ。」

安心した。よかったぁ。だけど・
「沙里菜は藤崎さんのこと好きなんだよ。」
「そーなんだぁ。」

そのことを知った私は加奈に藤崎さんのメアドをもらって、帰ってメールしてみる。
「樺織です。登録お願いします。」
「うん。」

返事返ってきたぁ。

またメールする。
「好きな人とかいたりするの?」
「今から、風呂入る。じゃバイバーィ」