わたしたちは、無事に入学式を終え、教室で待機していた。




「ねぇ、高野アキナちゃんて、何組だろう?」


わ、わたし?


なんでわたし?

クラスの女の子たちがわたしの名前を呼ぶ。

そして、男子までがわたしの名前を口に出した。


なななななにがどぉなってるのっ?


「アキナ?」

「ほぇ…?」


「この辺で、あんた(名)を知らない人はいないわよ?」


…ぅええええ!?


なんでっ?
わたし何か悪いことしたぁっ?


「その反応からすると、あんた、知らないみたいね。
いいわ、教えてあげる」

「?」

「あんたは、この辺で1番可愛い女の子なの」