高校1年の春。


ふわふわと舞う桜の花びらが綺麗な桜並木を、わたし、高野アキナ(タカノアキナ)と友達の間宮由香(マミヤユカ)は歩いていた。


「わたし、変かな…?由香…」


ぶかぶかの制服は、真っ白なワイシャツにワインレッドのリボン。
赤いチェック柄のスカートがヒラリヒラリとわずかに風でなびく。


「変じゃないって。
カワイイっ!」


「ん~……そぉかなあ………」


「黒ニーハイも似合ってるよ」


「そっち………?」



「ぶかって感じの服もいいかもっ」


そりゃあ、確かにわたしの身長は148センチ…。



ぶかってしててもおかしくないけどぉ……。



むぅ………。