あたしの、部屋の下あたりに行くとやっぱり男の子が座っていた。


それは、どこか懐かしく思えた。


「あの……どうしたんですか?大丈夫ですか…?」


顔をのぞき込むとそこには悠希君が涙を流しながら寝ていた。


「……ゆ…き君…?」


あたしは、ビックリして名前を呼んでしまった。


それでも、起きない悠希君。


あたしは、何を思ったのか悠希君に自分の持っていたセーターをかけてその場を後にした。