「翔一?」
「もう、時間ですね。」
「先、行っているから。」僕らは気を利かせて、先に行った。
「は〜い。」
「理名行こっか?」
「ねぇ、翔一?」
「何?」
「私は記憶が無いでしょ。だから、私にとって、翔一が全てなのこれからもずっと。」
「理名や俺がしわしわの老人になってもずっと一緒にいるから。」
「ありがとう、翔一。」
「こっちこそ。」
二人は微笑み合い幸せな空気で式場は包まれた。
式の内容は派手では無く
来客者もごくごく親しい人だけだった。