「僕の家は父も祖父もそのまた祖父も皆、東京の大学を出て卒業後は地元に戻って家業を継ぐのが僕の家の長男でした。」
「えっ、じゃぁ、家業の方を。」
「いえ、僕の弟の方が経営とか、まとめるのが得意だったし、記者への憧れやカメラが得意だったんで家業は継がなかったんです。」
「そうだったんですか。」「だから、僕、思ったんです。若いから思わないと
思いますけど恐怖とか不安とか。」
「確かに恐怖とか不安はあります。若いからからと言って無い訳じゃないです。しかし、それ以上の期待が有ります。」
「なら、良かった。」