「おはようございます。」
「おはよう。」
「何やってるんですか?」
「あぁ、ちょっと気になってな。」
「何がですか?」
「あの火事、事故じゃないんじゃないか?」
「それは私も思います。」
「だとしたら誰がやったか?」
「えぇ。」

「大野さん、取材行きますから来て下さい。」
「あぁ。今日は誰の取材に行くの?」
「昨日説明しましたよね?話し聞いてましたか?」
「聞いてない。」
「ふざけないで下さい。話し聞いてないって打ち合わせのときどうしてるんですか?」
「あぁ、寝てる。」
「とにかく行きますよ。」
「誰だっけ?」
「大崎潤の幼なじみの東宮翔一です。」
「わかった。」
「本当にわかってるんですか?」
「わかってる、わかってる。」