……押し倒し?
え………やだっ!
こんな時に言い間違いっ!
「……ちが……」
カァァァァァァァ…と
顔が熱くなって
否定しようとした時
「非常識なお願いだと
充分、承知の上です。
絆さんを私にください。」
……………先生
先生は真剣な表情を
一度も崩すことなく
額を床につけたまま
「お願いします。
結婚をお許しください」
ぶわわ………
先生の真剣な姿に
涙が溢れてきた
私はなんてマヌケなんだろう
これじゃ子供と笑われても
仕方ない…………
「……お父さん」
私も先生と一緒に頭を下げた
「お父さん
彼との結婚…許してください」
目の前は床
頭上から
お父さんの低い震えた声で
「……あなたは………
うちの娘の年が
わかってるのか?」
先生も私も顔を上げず聞いた
「娘は…まだ子供ですよ……
それに、あなたの年だって…
親子みたいな物じゃないか」
「おっしゃる通りです。
私には何も言えることは
ありません。
それでも私は絆さんと
一生を共にしたいんです
必ず、この命に替えても
必ず、絆さんを幸せにします。
お願いします。お許しください
結婚させてください
お願いします」
先生は必死に頼み
私も許してもらえるように
お願いした
「お父さん、お願いします
結婚を許してください……」



