「――――――――………」
先生はしばらく動揺して
口元に手を当てたりしてた
何か言おうとしても
言葉にならない
そんな雰囲気が
先生から漏れてた
先生は
進路の相談という私の言葉を
進学か就職のどちらかしか
考えていなかったんだ。
「………絆。
前にも言ったけど」
先生は ようやく私を見て
話し始める
「絆はまだ子供なんだ。
確かに高校を卒業したら
就職したり大人と変わりない
ように思うかも知れないけど
就職でも進学でも
それは貴重な経験になるし
いい思い出にもなるんだよ。
この先、大人になって
つまづいたり、立ち止まったりした時に
そういった頃の思い出が支えになったりもする。
だから、感情に振り回されて
そんな経験を捨てるようなまねはさせたくない。」
先生はどこまでも先生だな
先生を納得させられないと
そのために今まで頑張ってきた
先生と同じ目線に立ちたいから
先生の隣に並んで
同じ方向を見つめたいから
私は
その道を歩きたいって思うから



