家に帰って
水をピチャピチャ飲む
藤くんを見ながら
夕食どうしよう。
作るのは正直面倒だな。
暑いし……………
そこで浮かぶ先生の顔
今日は両親がいないんだから
夕食を誘えば先生も
快くOKしてくれるはず
まだお仕事中かも知れない
部屋に戻ってメールをした
>今日から3日ほど
>両親が留守で
>1人なのですが
>今夜、夕食を一緒に
>してくれませんか?
送信すると意外にも
10分ほどでケータイが鳴る
メール受信ではなく着信だ
先生から電話なんて珍しい
嬉しさと緊張で
通話ボタンを押す
親指が震えた。
「はい。」
「きぃ?」
先生の声が響いて
なんだか耳の奥がくすぐったい
「きぃ。両親が留守って
どうしたんだ?」
「あ、おとう…、父が出張で
母が実家に帰ってるから」
「どうしてお母さんが実家に」
「祖母がぎっくり腰で看病に
私は藤くんがいるから留守番を」
「そうか」
そこで少し間が開く
電話の沈黙は気まずい
先生は今 迷ってるんだ
私の誘いをどうしようか
急に誘って
また困らせてるのかな?



