スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~




ガーベラを飾ってから
リンを鳴らして
仏壇に目を閉じ手を合わせる



全く同じ顔の遺影
まるで自分の物みたいだけど


この人は先生の大切な人


なら、私にだって大切な人だ



ゆっくり目を開き手を下ろすと



寝室のドアに身体をもたれさせ
先生が


「仏花って普通菊じゃない?」


私は立ち上がり
先生の前まで行く



「菊よりガーベラとかバラの方が可愛いと思うよ?」



先生を見上げると
目を細め穏やかな表情で
私の髪を撫でた



「それは、きぃの趣味だろう?」


先生の指が私の髪をすく度


ドキドキドキドキ
鼓動は早くなって


呼吸も苦しくなる



「私が好きなら結も好きだよ

だ、だってさ……………」


次の言葉を口にするのを
一瞬ためらう


だけど、
先生が優しい目をしてるから


先生の指が
私の髪を滑り落ちるから



「だってさ、
好きな人も一緒だもん

私の好きは 結も好きだよ」




言った


言っちゃった


…………先生、困ってるかなぁ



おそるおそる
先生の反応を確かめると



「ありがとう」


先生は嬉しそうに言って


ダイニングテーブルに
戻って行った