家を出て
チョークで星やハートマークがイタズラ書きしてある歩道を進む
……私って
そんなにわかりやすい?
お母さんには心が読まれてるみたいで とても怖い
空を見上げると どんより曇り空
お昼からは
また雨が降るのかな?
雨音を聴きながら先生の部屋にいられる休日
サイコーじゃない
「♪ふふふふふ~ん♪」
鼻歌 歌いながら
スキップしだした私を
通りすがりの小学生が ギョッとしながら見た
先生のマンションに行く前に
駅前の商店街により
スーパーでお昼ごはんの材料と
お花屋さんでガーベラのブーケを作ってもらう
それからバスに揺られ
11時半すぎに
マンションの前に着いた
ピンポン
インターホンを鳴らすと
「開いてるよ」
誰か確認もせずに先生の声がドアの向こうから聞こえた
ガチャンと玄関に入り
靴を脱ぎながら
「無用心だよ、先生」
と注意する
すると廊下の向こう
リビングの方から
「うん。だから鍵かけて」
もう。お出迎えもなしですか?
まあ、これが気心知れた仲?
私もお客さんってわけじゃなし
今度から「ただいま」って言ってみようかなと考えながら
ドアの鍵をかけた



