「おばちゃん、これ何円?」 元気よく尋ねる子供の声。 「それは30円ですよ。」 優しく答えるお母さんの声。 ほほえましい光景で、一生続いてほしいと思った。 この駄菓子屋はあまり好きじゃなかったけど、 お母さんの笑顔を見るのも、嫌いじゃなかった。 寧ろお母さんの笑顔は、 好きな方だった。