父親は、ある都合で

莫大な借金を一人で抱え込み家を出て行きました。

母親は時々悲しい顔をして、それを見る娘は、

どんどん父親が嫌いになってきます。

唯一の母親の支えは、
一人娘と
               父親が残した駄菓子屋に来る子供達の笑顔でした。


「おばちゃん、これ何円?」

元気よく尋ねる子供の声。


「それは30円ですよ。」

優しく答える声。