「傘を貸せる人間になれ。」

傘も差さず雨に濡れてうずくまっているガキに、

オレはそう言った。

自分がこんななのにな…でももう決めた。

これからは娘や嫁に絶対に会わない。

家出てく時泣かしちまったしな。

せめての償いに。


《オレも社会に

少しだけ貢献しようと思った》


【END】