走っていると後ろから急に名前を呼ばれた。

「おぃ鈴」


「ふぇっ?!」


びっくりしたために変な声がでてしまった。
後ろを振り返るとバイクに乗っている男の人。



「亮くん!!」

鈴は遅刻しそうなことも忘れて立ち止まる。

バイクの男は

中村 亮(なかむら りょう)

鈴の幼なじみで鈴の好きな人。



「どうせお前の事だから遅刻しそうなんだろ?乗れよ」


亮はヘルメットを差し出す。


「まじっ!?いいの?助かる~」


鈴はうれしそうに飛び乗った。