「どうしたの?」


友達の心が心配そうに聞いた。


それもそうか。


いつも一緒にいるはずの漣斗がいないから。


「別に。
距離置こうって言われただけ。」


「えっ?」


心が唖然としてる。


口を開けて固まっちゃってるよ。


それもそうか。


昨日まで普通に仲良くしてたから。


切り替えの早さに吃驚みたいな。


「はい。
もう終わり。
次、探さなきゃね。」


私は、笑顔で心に言った。


「お、終わってないよ。
終わってなんかないよ。
朱菜、なんで?」


心は、泣きそうだ。


なぜ?


「心?
漣斗にとって、何でもない言葉でもね。
私にしたら、終わりの言葉だから。」


これを言われたのは、初めてじゃない。


私とつきあう彼氏は、みんな言う。


なんで?



だから、私は別れの言葉なんだと思った。