「…なんかさぁ…」




「え?」




なんですか?

まっすぐの少し茶色かかった

瞳があたしの視線と絡まった





「最初から思ってたんだけど…






翼さんってゆうのやめね?」




「…え?」




「俺は『咲姫』って呼んでるのに

咲姫は俺のことさん付けじゃン?

タメなんだし、よくね?」




「…う」




ごもっともなんですけどね…

多分呼べないと思います…





「はい、呼んでみよー」



「えぇ…」




テーブルをはさんでの会話…

本当に名前で呼ぶなんて無理ですよ…




「…あ…その前にさー…」



「?」



なんかその前に…って多くないですか?