「じゃーねー」


やっとユイが帰って

また咲姫と2人…

やばいっすね…



「俺のことどう思ってンの?」



そんなこときいて…



「好きです」




なんて言われて舞い上がっていたけど

わかっていた…

俺のただの片思いだから

咲姫は俺のことなんか好きじゃないだろうし

無理やり押し倒してキスして泣かせて

多分嫌なことばっかしてきたのに

好きになるなんてありえない…


『俺のことどう思ってンの?』

そう聞いたら

毎日俺に『好き』という

それが最初につけた同居の約束みたいな

もんだったから



『俺のことどう思ってンの』

なんて聞いて

咲姫が自分で…咲姫の気持ちが

『好き』

なんていうわけがなかった

わけわかんねぇ…



「…ッ」



『病み上がりじゃん』

なんて咲姫を気つかったふりをしたけど

本当は違う

本当は俺がやばかったから…

俺がとまらないと思ったから

咲姫…



俺のことまじでどう思ってンの?



怖くて聞けない自分がいた…