「…お母さんと椎葉クンは、仲良く過ごしています

そちらの様子はどうですか?

風邪を引いたりしていませんか…ぶッ」



「な、なんですか!?」



「いや、お見通しだなと思って」



「…」





翼がまたいじわるの笑顔のまま手紙に

目を戻し、読む




「…えーっと…


咲姫と翼クンはどうなりましたか?

…もしかして…」




「…?」




翼があたしのほうを向いて

すこし間を開ける






「…付き合ったりしてないわよね?」







「…え」






肝心なこと忘れていた

もしもお母さんと椎葉さんが結婚したら



あたしと翼は






…家族になる…