「いってきまぁす♪」
「愛!受験票!!」
「やっべ…。」
急いで部屋に戻り受験票をとる。
「もうっ。そそっかしいんだから!」
ダッシュで学校へと向かう。
今日は、合格発表の日。
「おはよ、愛。」
「あっ、龍哉♪」
龍哉も陽高を希望していたらしく、一緒に頑張ろうと言っていた。
「受かってるとええな♪」
「だね♪」
胸をドキドキさせながら、向かう。
あたしの受験番号は2149。
学校に来て、掲示板を確認する。
「2147・・・。」
人混みを掻き分け、・・・
「あった!!!」
龍哉の方を見る。まだ探してるみたいだ。そこで龍哉の顔がぱぁっと明るくなる。
「愛!俺も!!」
二人でつい抱き合って喜んだ。お互いすぐにはっとして離れる。
あたしは真っ先に携帯を手に取る。
「もしもしたける?!合格したよ!!」
『まじかぁ!じゃぁお祝いしなきゃな♪龍哉は?!』
あたしが龍哉と仲が良くなったため、たけるとも知り合いになっていた。
「龍哉も受かったよ!」
『じゃぁ3人でお祝いだな!家で待ってるから!!』
「うん、また後で!」
電話を切る。
「たける先輩、なんやって?」
「今日3人でお祝しようって♪」
“3人”あたしはたまにこの言葉が気になる。
「まじで嬉しい!!やっべー!!」