夜も近づいた頃、帰る時間も近づいていた。
「じゃあな。気をつけろよ。」
たけるも学校があるから、家へ帰る。
またいつもの生活が始まるのか…。
そう思うと憂鬱だった。
「寂しいんだったら俺に連絡しろ。」
携帯をぶらぶらさせた。
「アド教えた覚えない。」
「電話帳見てみろよ。」
いわれるがままに見てみるとたけるの名前がはいっていた。
たけるの顔を見上げると
満面の笑みで笑っていた。
「ばいばい…。」
背を向ける。
「え?!それだけ?!なんか突っ込んでくんないと、俺痛い子じゃぁん!!」
たけるの方へ振り返る。
「毎日電話していい?」
「上等だ♪」
そう言いあたしの頭をくしゃくしゃなでた。